代打で決勝弾を放った堂林は、ベンチ前で仲間たちから祝福される(撮影・林俊志) (セ・リーグ、広島1-0中日、11回戦、中日6勝5敗、22日、マツダ)自軍ベンチに向かって右の拳を突き上げた。投手戦が続く0─0の六回無死走者なし。アンダーソンの代打で登場した広島・堂林が3号決勝ソロを放ち、チームを3連勝へ導いた。
柳のファーストストライクを捉え、左翼上段席まで運んだ=マツダスタジアム(撮影・林俊志)「感触がかなりよかったので、打った瞬間いくと思った。柳投手にやられっぱなし。いいピッチャーからいいところで打てて、最高の結果」
柳の2球目、ファーストストライクのカットボールを左翼席上段へたたき込んだ。今季2勝を献上する難敵から22イニング目でチーム初得点を奪って突破口を開き、中日に同一カード3連勝だ。
堂林の代打本塁打は通算2本目で、2014年4月8日の巨人戦(東京ドーム)で2─1の九回にマシソンから2ランを放って以来。攻めの采配が的中した佐々岡監督は「期待に応えてくれた。一発は大きかった」とたたえた。
堂林と、今季から米大リーグ・カブスでプレーする鈴木との仲のよさは変わらない。シカゴとの時差は14時間あるが、お互いにプレーを確認してスマホで意見交換。「頑張っている姿はもちろん見ている。負けないように」との思いで今季はここまで打率・274、8打点と奮闘する。
お立ち台ではアンダーソンから「アイ・ラブ・ディス・ガイ(大好きだよ)」とラブコールを受け「もう最高のピッチャー。本当にナイスガイ」とオシャレに返した。チームは4連敗後に3連勝と息を吹き返し、引き続き首位ヤクルトとは1・5ゲーム差。最高のムードで24日のロッテ戦(マツダ)から始まる交流戦に突入する。(柏村翔)