■5月22日 星飛雄馬に藤村甲子園にモロボシダン。次点には、う~ん番場蛮を挙げたい。キラキラネームは? と聞かれた時(誰も聞いてこないだろけど)、真っ先に浮かぶ名前を列挙してみた。法制審議会の戸籍法部会が17日、戸籍の氏名の読み仮名に関する中間試案をまとめた。
漢字本来と異なる読み方をどこまで認めるか。「キラキラネーム」の基準案を提示した上で意見を公募し、議論するという。厳密に言えば「星-」(巨人の星)「藤村-」(男どアホウ甲子園)も「番場-」(侍ジャイアンツ)も野球漫画の主人公でキラキラではない。子供心にモロボシダンは何故カタカナなのか不思議だった(漢字表記なら諸星弾だとか)。
例えば「光宙」でぴかちゅう。「大空」なら、すかい。漢字の読み方以上に想像力を求められる。それがキラキラ。数年前から高校球児によく見られる傾向で、角界なら天空海(あくあ)が有名で、他にも阿夢露(あむうる)、冨蘭志壽(ふらんしす)に舞蹴(まいける)。相撲道なんてどこへやら、だ。
小学3年生の時、授業で自分の名前の由来を発表する機会があった。「正直に嘘をつかず…」と言った瞬間、クラスから笑いが漏れた。担任の先生は「名前負けすることもあるわな」。今なら大問題。あそこまで言われて、グレずに真っすぐに育った! と我ながら思う。
今まで以上に認められるとすれば、ますますイマジネーションを鍛えないと世の流れについていけない。「ぴかが塁に出て、すかいがかえすのが俺たちの野球」「ないと(騎士)もまりん(海)も調子を上げてほしい」。プロ野球の世界で、こんな試合後の監督コメントが出てくるのも、そう遠くはないかも…。(稲見誠)
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