蘇った躍動感。2番手・清水は八回を無安打無失点と復活を告げる投球を見せた(撮影・今野顕) 右足の打撲で離脱していたヤクルト・清水昇投手(25)が1軍復帰。0-1の八回に2番手で登板し、1回無安打無失点と好投し、九回サヨナラ勝ちへの流れを作った。
最速148キロの直球とフォークボールを低めに集め、先頭の坂本を中飛。代打・高山には四球を与えたが、続く近本の打席で女房役の中村が代走・熊谷の二盗を阻止。勢いづいた右腕は近本を3球三振に仕留めた。
「自分の体を見直すきっかけになったので、すごく、いい時間になった」。4月17日のDeNA戦(横浜)で右足に打球を受けて途中降板。19日に出場選手登録から外れた。離脱期間中は投球フォームを再考察するなど、有意義に過ごした。
「勝ったまま、終われるリリーフ陣は絶対に作りたい。その中の一人であることは間違いない」。高津監督は2年連続で最優秀中継ぎのタイトルを獲得したリリーフエースの戦列復帰を歓迎した。盤石の中継ぎ陣とともに、燕は首位固めを狙う。(湯浅大)