押すな押すなの大盛り上がり。サヨナラの犠飛を放ったオスナ(中央)にマクガフ(右)、サイスニードらが駆け寄った(撮影・今野顕) ヤクルトは17日、阪神10回戦(神宮)に2―1で今季2度目のサヨナラ勝ち。1点を追いかける九回1死一、三塁で青木宣親外野手(40)が同点二塁打を放つと、最後はホセ・オスナ内野手(29)が右犠飛で劇的勝利を飾った。本拠地では試合前時点で5勝10敗と苦戦していたが、最後に打線がつながり、セ・リーグ首位の座を死守。3連勝(1分け挟む)で今季最多の貯金8となった。
青木(右)はオスナと劇的勝利の喜びを分かち合った(撮影・今野顕)勝利の女神が最後にほほ笑んだ。0-1で迎えた九回。青木の同点打が出て、なお1死二、三塁。オスナが捉えた打球が右翼に伸びていく。犠飛で三走の荒木がホームインすると、代走を送られ、ベンチに下がっていた青木も、ダッシュで歓喜の輪に加わった。
「みんながつないで自分に回ってきた。(山田)哲人が本当にいい走塁をしてくれて、楽な気持ちで打席に入りました。オスナが最後決めてくれたので良かった!!」
今季2度目のサヨナラ勝ち。同点打の青木がお立ち台で破顔一笑だ。高津監督も「よく打線がつないだ。0-1で九回までいけたところが、最後につながったのかなと。決してみんな当たりは良くなかったけど、気持ちがこもった打席でつないでいった」と興奮気味に振り返った。
試合前時点で今季の主催ゲームは6勝11敗。神宮球場では5勝10敗と大きく負け越していた。この日も最下位阪神に八回まで、無得点と苦戦を強いられていたが、スタンドの燕党もナインも、諦めていなかった。