一回、適時二塁打を放つ阪神・佐藤輝(撮影・松永渉平) (セ・リーグ、DeNA2―9阪神、6回戦、DeNA4勝2敗、14日、横浜)〝ハマ〟ったら、もう止まらない。阪神・佐藤輝がチーム2得点目をたたき出すと、右に左に打ち分けて今季3度目の猛打賞をマーク。火のついた打線の中心で、若き主砲も快音を響かせた。
「しっかり狙いをしぼって。打点がついたんでよかったです」
1-0の一回1死二塁でDeNA先発・上茶谷の内角高め直球をとらえ、右翼線への適時二塁打で追加点。相手バッテリーが多投してくるインハイの球に対し、肘をたたんで技ありの一打とし、「しっかり狙いを作って、いっているのでいい」と読みも〝ハマ〟った。
七回先頭で左腕の砂田の外角低めのカットボールを右前へ、九回2死走者なしでは平田の外角直球を逆方向へ弾き返した。昨年に場外本塁打も放っている横浜スタジアムは打率・538(13打数7安打)と大得意にしており、「いいイメージを、(横浜スタジアムに)みんな持っているので。はい。好きな球場です」とうなずいた。
野手陣も13安打9得点と活発で、中野には1試合2発も飛び出した。佐藤輝は同期の活躍を喜びつつ、「ちょっとびっくりしました。かなりびっくりしました」と驚いた様子で振り返った。
「長打が増えたらいいかなと。欲をいえば」
3安打にも満足していない。大好きなハマスタでド派手なアーチをかっ飛ばす。(新里公章)
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