体操の個人総合で争うNHK杯は14日、東京体育館で女子が行われ、4月の全日本選手権2位で福井・鯖江高3年の17歳、宮田笙子(鯖江スクール)が全日本との合計160・029点で初優勝し、世界選手権(10~11月・英リバプール)の初代表に決まった。
0・501点差で2位に入った全日本女王の笠原有彩(レジックスポーツ)、3位の山田千遥(朝日生命ク)を含む10代の3人が、2024年パリ五輪予選を兼ねる世界選手権の切符を初めて得た。
19歳の山田は3位だった全日本選手権後に左手首の疲労骨折が判明したが「このチャンスを生かす。やるしかない」と痛みをこらえ、初の代表をつかんだ。段違い平行棒では全体トップの13・766点をマークするなど「質のいい演技が出せた」と息をついた。
日本が団体総合の東京五輪出場権を獲得した2019年世界選手権には補欠として同行した。主将だった寺本明日香さんからは代表で戦う気構えを教わったという。「失敗しないことは当たり前。演技の精度を上げていきたい」とさらなる成長を誓った。
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