オーストラリア遠征中のラグビー女子日本代表は10日、世界ランキング5位のオーストラリア代表(日本は12位)と最終戦のテストマッチを行い、12-10で勝利。オーストラリアから初勝利を奪い、通算成績は1勝3敗となった。日本は遠征を3戦全勝で終えた。
日本は、体格で勝るオーストラリアにスクラム、ラインアウトのセットプレーで後れをとったが、規律正しいディフェンスで相手の攻撃を阻んだ。キックを用いながら敵陣に入る機会をうかがうが、なかなかチャンスをつくれない。前半30分過ぎ、自陣ゴール付近まで攻められるピンチで、相手のパスをWTB今釘小町がインターセプト。キックで敵陣深くまで攻め返すなど見せ場もつくり、前半は0-0で折り返した。
後半2分には日本が相手ゴール前まで攻め込み、モールからのサイド攻撃でインゴールになだれ込んだが、ボールを押さえることができずゴールラインドロップアウトとなる惜しい展開。だが9分、オーストラリアのミスボールを割って出たSO大塚朱紗が待望の先制トライ。自らゴールも決めて7点をリードした。オーストラリアも16分、ラインアウトからモールを押し込んでトライを返し、5-7とした。日本は19分、相手ゴール前でペナルティーキックを得ると、素早く回しFL細川恭子がトライを追加して12-5と7点差に戻したが、26分にオーストラリアも2本目のトライを奪い、日本のリードは再び2点に縮んだ。
残り2分で日本は、自陣ゴール前で反則を犯し、オーストラリアFBロリ・クラーマーに比較的易しいPGを狙われたが失敗。最後まで防御が破綻せず、金星につなげた。
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