男子3000メートル障害で優勝した三浦龍司 =国立競技場(代表撮影) 陸上・セイコー・ゴールデングランプリ(8日、東京・国立競技場)男子3000メートル障害は昨夏の東京五輪で7位入賞の三浦龍司(20)=順大3年=が8分22秒25で優勝した。男子100メートルは2019年世界選手権優勝のクリスチャン・コールマン(26)=米国=が追い風0・1メートルの決勝を10秒09で制し、2位には10秒22をマークした東京五輪代表の小池祐貴(26)=住友電工=が入った。女子1500メートルは東京五輪8位の田中希実(22)=豊田自動織機=が4分7秒53で日本勢最高の4位だった。
ラスト1周を知らせるベルが鳴ると、男子3000メートル障害の三浦がスパートをかけた。2位に約5秒差をつけて圧勝した。
「ラスト逃げ切れてまとめられたのは評価できる。(3000メートル障害の今季)初戦なのでこれくらいかなと思う」
東京五輪の同種目で、日本勢初の7位入賞を果たした日本記録保持者は、涼しい顔で語った。4月上旬の金栗記念で1500メートルを日本記録歴代2位の3分36秒59で制し、同下旬の織田記念国際は5000メートルで優勝。専門外の種目で磨いたスピードと持久力を発揮した。
「自分は今年のうちに(タイムが)頭打ちするんじゃないかと思う。現実を見る1年になる」と気を引き締めつつ、「(2024年)パリ五輪につながる走りをしていきたい」と7月の世界選手権(米オレゴン州)を見据えた。(川並温美)
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