優勝額贈呈式で記念撮影に応じる若隆景=7日、東京・両国国技館(代表撮影) 大相撲夏場所初日を翌日に控えた7日、会場となる東京・墨田区の両国国技館で土俵祭りが行われ、日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)らが15日間の安全を祈願した。新関脇だった3月の春場所で初優勝を飾った若隆景(27)は優勝額贈呈式に出席。「5月場所も頑張りますので、応援よろしくお願いします」と口にした。
新関脇優勝は昭和11年夏場所の双葉山(のちの横綱)以来86年ぶり3人目で、1場所15日制が定着した昭和24年以降では初めてだった。夏場所開催中に相撲博物館で特別展が催される元横綱白鵬の間垣親方(37)はこの日、若隆景について「しっかりトレーニングをして、あの体(131キロ)でも力強い。一つ、二つ抜きんでている」と太鼓判。
大関昇進の目安は「直近3場所を三役で33勝以上」。若隆景は1月の初場所では9勝、春場所は12勝。双葉山は新関脇場所から連覇したが、若隆景が続けば、にわかに昇進機運も高まる。
「先場所は若隆景が優勝して盛り上がった。今場所も先場所のいい材料をもとに盛り上げたい」と芝田山広報部長(元横綱大乃国)。夏場所は観客数の上限を通常の約87%(9265人)まで緩和。コロナ禍の本場所では最も多い人数となる。(奥村展也)
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