故郷の沖縄料理に夢をかけるヒロインとその兄妹らの家族愛を描くNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」(月~土曜前8・0)の第19回が5日、放送された。
※以下、ネタバレあり。
時は1971年。比嘉家の母・優子(仲間由紀恵)は、今は村の共同売店で働いている。暢子(黒島結菜)は決まりかけていた就職を断り、気塞ぎな日々を過ごしていた。だが、料理の腕を見込まれて料理部に助っ人を頼まれることに。長男・賢秀(竜星涼)は、家族のために一攫千金を夢見てチャンスを探していた。長女・良子(川口春奈)は友人・石川(山田裕貴)への想いがなかなかうまくいかず、三女の歌子(上白石萌歌)は音楽教師・下地(片桐はいり)から逃げ回る毎日だった。
料理大会当日を迎えた暢子は、運営側によるスポンサーへの〝忖度〟もあって急きょ場所を変更させられるなど困難に見舞われるが、賢秀の助けなどもあって順調に沖縄そばの獲得票を伸ばしていた。だが、ここからというときに、後輩がスープが入った寸胴鍋をひっくり返してしまう。困り果てる料理部の面々だったが、応援に来ていた歌子が「暢ネーネー、いいの持ってるよ」と暢子にシークワーサーの実を渡す。「ああっ、ありがとう!」と受け取り、「んー! 酸っぱ! マーサン!」と食べる暢子。すると起死回生のアイデアがわき…という展開だった。
これまでも暢子がシークワーサーを食べることでパワーアップする場面が描かれていたが、これにはほうれん草を食べて超人的なパワーを発揮する米アニメ「ポパイ」を思い浮かべる視聴者が続出。SNSでは「シークワーサーが変身アイテム?」「シークワーサー食べるとアイデア出る系キャラか!」「シークワーサーが、ポパイのホウレンソウみたいな扱いになってきた」などの声が挙がった。
朝ドラ通算106作目となる今作は、本土復帰から50年の節目を迎える沖縄が舞台のオリジナル作品で、「ちむどんどん」は「心がわくわく、ドキドキする」という意味の方言。女優の黒島結菜(25)がヒロイン・暢子を演じ、脚本は「マッサン」の羽原大介氏、語りはタレントのジョン・カビラ(63)が務める。主題歌は沖縄県出身の歌手、三浦大知(34)が今作のために書き下ろしたオリジナル曲「燦燦(さんさん)」。
この記事をシェアする