同部屋の幕内琴恵光(右)と相撲を取る琴ノ若(日本相撲協会提供) 大相撲夏場所(8日初日、両国国技館)を前にした4日、番付を自己最高位の西前頭2枚目に上げた琴ノ若(24)が千葉・松戸市の佐渡ケ嶽部屋での稽古後に電話取材に応じた。目前に迫る新三役へ向け「上がりたい気持ちはあるが、そこを考えすぎて硬くなったら意味がない。思い切って自分の相撲を取りたい」と意気込んだ。
1月の初場所、3月の春場所ではともに11勝を挙げ、2場所連続で千秋楽まで自身初優勝の可能性を残す健闘を見せた。懐の深さと柔軟な体裁きは上位力士の脅威となりつつある。
祖父は元横綱琴桜。父は師匠でもある佐渡ケ嶽親方(53)=元関脇琴ノ若。同親方は日本相撲協会の新理事に就任。「審判部長」の要職に就き、夏場所から土俵下で目を光らせることになった。
「(父を)意識せずに取れればいいけど…。いいリズムでなかったとしたら、相撲に集中していかないと…」。ぶざまな相撲は見せられない。(奥村展也)
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