甲子園球場外の風景。スター選手のポスターで観戦エチケットを呼びかけている 「六甲の険しさ」を、実感したそうです。
「散歩がてらちょっと登ってみようと思ったんです。知り合いから『保久良神社からの景色がすごくいい』と聞いていたので」
当番デスク(CD)の牧慈が苦笑いしていました。東京から転勤してきて8年目。先日の休みに阪急岡本駅近くの店にランチに出かけた際、「保久良神社まで1・2キロ」と書かれた看板を見つけて、運動不足解消に「登り30分(下りは20分)なら…」と、そのまま登って参拝。さらに上の金鳥山を目指して登っていったらしい。
「甘かったです。いきなり急勾配の山道になって。途中で蛇は出てくるし、『イノシシに注意』という看板がそこらじゅうにあって怖くなるし。汗が噴き出してきました」
すれ違う人はみんな登山靴を履いた、ちゃんとした装備。スニーカー姿の牧はけげんな目で見られたらしい。
「巨人担当だったときに、芦屋市内の宿舎から朝の散歩に出かけるのが日課だった長嶋監督が『すっごいデカい蛇がいた!!』と話していたのを思い出しました。監督がリップサービスで大げさに言っているだけと思っていましたが、六甲山はちょっと登るだけでそうなんですね。けっこうな山なんだなと実感しました」
〝六甲の険しさと怖さ〟を、ゴールデンウイークに甲子園で3連戦を戦うヤクルトにも味わってもらいましょう。3日の初戦は3年ぶりのチケット完売で「当日券なし」。コロナ禍で声は出せませんが、満員の阪神ファンが場内放送で流れるヒッティングマーチや「六甲おろし」に合わせてメガホンを打ち鳴らし、蛇が出た!! 以上の圧力をかけてくれるはずです。
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