歌舞伎俳優、市川海老蔵(44)が2日、東京・銀座の歌舞伎座で開幕した「團菊祭五月大歌舞伎」(27日まで)の第2部「暫」に鎌倉権五郎役で出演した。
明治の名優、九世市川團十郎と五世尾上菊五郎の功績をたたえる「團菊祭」はコロナ禍で3年ぶりの開催。
海老蔵にとっては昨年7月以来の歌舞伎座の舞台。昨年の東京五輪開会式で一部を披露して話題になった同演目では「ここは久方ぶりの歌舞伎座。オリンピックの開会式より1年ぶりのこのこしらえ」などのせりふを交え、迫力のある見得や力強い演技を披露した。
続いて上演された演目「土蜘」では人間国宝の尾上菊五郎(79)、長男の尾上菊之助(44)、孫の尾上丑之助(8)が登場。丑之助は、祖父の演じる源頼光や父が演じる土蜘の精を相手に堂々とした演技を繰り広げ、感染対策のため座席数約70%で〝満員〟となった観客を前のめりにさせた。
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