トヨタ自動車は28日、新型の電気自動車(EV)「bZ4X(ビーズィーフォーエックス)」の中国市場での事前予約受け付けを始めたと発表した。既にホンダが中国向け新型EVの販売を開始しており、日系大手が世界最大の自動車市場で電動化の攻勢を加速する。
bZ4Xは、トヨタが今年半ばから世界各地で順次発売するスポーツタイプ多目的車(SUV)で、航続距離は615キロ。中国市場でEVの商品ラインアップを拡充し「中国の(温室効果ガス排出量を実質ゼロにする)カーボンニュートラルの実現に貢献したい」とアピールした。中国では合弁会社「一汽トヨタ」と「広汽トヨタ」の2社が販売する。
中国では、ホンダが新型EV「eNS1」を26日に発売。EV工場も建設し、2027年までに中国で計10車種のEVを投入する計画だ。日産自動車も電動化を進める。
中国の習近平指導部は60年までに二酸化炭素(CO2)の排出量を実質ゼロにする目標を掲げている。(共同)
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