一回、先制の本塁打を放ったヤクルト・山田哲人=マツダスタジアム(撮影・林俊志) (セ・リーグ、広島2-8ヤクルト、3回戦、ヤクルト2勝1敗、27日、マツダ)ヤクルトが快勝し、貯金1とした。山田が一回に先制5号ソロを放つなど4安打2打点。四回に村上の6号2ラン、六回は塩見の4号ソロで加点するなど打線が14安打の猛攻。先発の原は8回2失点で今季2勝目を挙げた。
薄暮のマツダスタジアムに、白球が舞った。一回2死で、山田が左翼席へ先制の5号ソロ。猛攻の口火を切る一撃に、うなずいた。
「初回に先制することができて良かった。自分のスイングができた」
3球目の直球を捉え、4月10日の巨人戦(東京ドーム)以来、11試合ぶりの一発に燕ナインも沸いた。広島の先発は、試合前の時点で防御率(1・65)がリーグトップの床田。攻略が簡単ではない相手だっただけに、主将の一振りがチームに勇気を与えた。
4回、2点本塁打を放ったヤクルト・村上宗隆=マツダスタジアム(撮影・林俊志)三回2死一、二塁では中前適時打を放ち、四回1死では中前打で好機を演出した。背番号1に続いたのが、若き主砲・村上だった。四回1死一塁。山田を一走に置き、バックスクリーン左へ6号2ランを放ち「しっかり押し込むことができた。入ってくれて良かったです」と気を吐いた。
この日は、直近5試合で5番だった塩見が1番に座り、5番に高卒4年目外野手・浜田が入った。ただ打線を組み替えても3、4番は不動。今季2度目のアベック弾を記録した頼れる左右の大砲が打てば、燕打線は勢いに乗る。
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