加納陸(右)は2回、 サンチャイ・ヨットブーンからダウンを奪う=24日、エディオンアリーナ大阪 プロボクシングの大成ジム、石田ジム合同興行「三田から世界へ18 KEEP FIGHTING4」が24日、大阪市のエディオンアリーナ大阪で行われ、メインのフライ級8回戦で、WBO世界ライトフライ級1位の加納陸(24)=大成=がタイ国同級7位のサンチャイ・ヨットブーン(24)=タイ=に2回2分42秒TKO勝ち。世界前哨戦と銘打ったフライ級転向初戦を完勝で飾った。
2020年11月にWBOアジアパシフィック・ライトフライ級王座を獲得し、防衛1度の加納はWBOの世界ランクを1位まで上げ、指名挑戦者の権利を得た。だが、減量がきつくなったこともあり、「ベストの動きができる階級で闘いたい」と同王座を返上し、フライ級に転向することを決断。初戦となったこの日は2回に強打で2度のダウンを奪い、さらに攻め続けたところ、レフェリーが試合を止めた。
加納は「減量の最後の部分で楽になったし、前日計量から当日までの回復を実感できた。フライ級がベスト。かならず世界チャンピオンになります」と意気込んだ。加納の戦績は17戦14勝(7KO)3敗。
8回TKO勝ちでインタビューを受ける石田匠=24日、エディオンアリーナ大阪また、セミファイナルのバンタム級8回戦では、IBF世界スーパーフライ級8位の石田匠(30)=井岡=がWBOアジアパシフィック・バンタム級6位のカルロ・デメシーリョ(フィリピン)に8回1分20秒TKO勝ち。
昨年12月に元世界3階級制覇王者の田中恒成(26)=畑中=に判定負けして以来の復帰戦を飾り、「自分は世界を獲れると信じている。一つずつ近づきたい」と誓った。石田の戦績は33戦30勝(16KO)3敗。
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