(セ・リーグ、中日4-1ヤクルト、5回戦、中日3勝2敗、20日、バンテリンD)今季初の2試合連続アーチを架けた。ヤクルト・村上宗隆内野手(22)が、3点を追う六回にバックスクリーン左へ5号ソロ。納得の表情でダイヤモンドを一周した。
「2ボールだったので、甘い球が来たら積極的に仕掛けようと思っていました」
高橋宏の外角低めのカットボールを捉え、阪神・佐藤輝、巨人・丸と並んでリーグトップに立った。二回の右前打と合わせて複数安打とし、13日の広島戦(松山)から6試合連続安打。直近6試合は打率・400(25打数10安打)、5打点と好調を維持している。
13日の試合前には早出で黙々とバットを振り込む姿があった。選手兼コーチ補佐の嶋に打撃投手を務めてもらい、打撃ケージで30分以上バットを止めることなく振った。終了後には自主トレを共にする青木に助言を求めた。
成果は徐々に表れ、広いバンテリンドームで2戦連発。高津監督は「あれだけの飛距離が出るというのは状態がいいかなと。(今後も)期待している」と評価した。
ただ、得点は村上の一発のみ。打線はつながりがなく散発6安打に終わり、16三振を喫した。「連打というのが難しかった。もう少し作戦はあったのかな」と指揮官。4番の一発を呼び水にしたい。(森祥太郎)