演歌歌手、川中美幸(66)が19日、東京・中野サンプラザでデビュー45周年の全国ツアー最終公演を迎えた。ヒット曲の「ふたり酒」「二輪草」のほか、45周年記念の新曲第2弾「冬の華」などオリジナルばかり26曲を披露。情感あふれる歌声とユーモアをまじえたトークでファン1800人を楽しませた。
昨年10月から全国19カ所を回り終えて「最高です! コロナ禍でできるとは思わなかった」とホッとした表情。「やっぱり人って、会わなきゃいけないと思いました。お客さまの力ってすごい。元気をもらいました」と笑顔で感謝した。
普段から心がけていることについては「コロナ禍で連日2時間半、愛犬を連れて散歩するようになりました。やっぱり健康が大事ですね」としみじみ。「うちの部屋もルームランナーや自転車こぎ、ロデオマシンなど健康運動器具がいっぱい。テレビを見ながらやっています。体重も3キロ落ちました」と自宅がジム状態であることも明かした。
1977年4月に「川中美幸」として再デビューして45周年。「振り返って、初めてのヒット曲『ふたり酒』が大きな自信になりました。50周年? 行けますかねえ」と謙虚に目指すことを誓った。2011年まで過去24回出場した大みそかのNHK紅白歌合戦への復帰については「若い人たちの歌声に元気をもらえる。お茶の間で見ようかしらね」と貫禄の笑みを浮かべた。
17年10月に死去した最愛の母、久子さん(享年92)の遺骨はまだ、夫と住む自宅に安置してあり「納骨は(来年の)七回忌のときかなあ。ひょっとして一緒に入るかも。ハハハ」とブラックジョークも飛び出した。久子さんと一緒に始めた東京・渋谷で経営するお好み焼き店「かわなか」は、コロナ禍で一時閉店を余儀なくされたが、現在は営業中。「客足も順調に回復しています」と顔をほころばせた。
この日の公演は8月に所属レコード会社テイチクエンタテインメントからDVDで発売される。なお、今月24日には「NHKのど自慢」(日曜後12・15)に北山たけし(48)とゲスト出演する予定。
この記事をシェアする