東宝元専務取締役演劇担当の平尾辰夫(ひらお・たつお)さんが13日午後9時23分、脳出血のため東京都内で死去したことが17日、分かった。93歳だった。葬儀は近親者のみで執り行われた。喪主は妻、育子(いくこ)さん。
平尾さんは1955年に入社し、77年に演劇部長、83年には取締役演劇担当、88年に常務取締役演劇担当、92年には専務取締役演劇担当を歴任。
ミュージカル「レ・ミゼラブル」(87年)、「ミス・サイゴン」(92、93年)の日本初演実現に向け力を尽くし、両作のオリジナルプロダクションの英プロデューサー、サー・キャメロン・マッキントッシュ氏と信頼関係を育み、現在に至るまでの長期公演の礎を築いた。「風と共に去りぬ」や「放浪記」などで知られる劇作家、菊田一夫さんに評価されていた。
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