映画「ツユクサ」の完成イベント。左からベンガル、斎藤汰鷹(たいよう)、小林聡美、松重豊、平山秀幸監督=18日、東京・新宿 女優、小林聡美(56)が18日、東京都内で行われた主演映画「ツユクサ」(平山秀幸監督、29日公開)の完成イベントで舞台挨拶を行った。
今作は日常に起きた小さな〝奇跡〟が生んだ大人の恋を描く。小林にとっては50代に入ってからは初となる約11年ぶりの主演映画で「私はあまり恋愛がらみの役がなく、台本を見てドキッとした。のびのびと楽しくやらせてもらいました」と照れ笑い。
相手役を務めた松重豊(59)も「僕はスクリーンでは何度も死んで何度も殺してというのが専門の俳優だった。まさかこの年で恋愛の役を担うなんて」と感慨を口にしたが、壇上では共演のベンガル(70)が「役者を始めて40年、恋する役がまだ来ない」とぼやき節。
それでも松重は「小林さんは、薬師丸ひろ子さんとかと同じで、自分の思春期の頃にスクリーンの向こう側にいた人。キュンと思春期の高校生に戻ってしまった」と漏らすと、ベンガルも「すごく分かります」とうなずいて会場を笑わせた。