9回無死一塁の好機で邪飛に倒れた巨人・中田翔(捕手・梅野隆太郎)=甲子園(撮影・斎藤浩一) (セ・リーグ、阪神2-1巨人、5回戦、巨人3勝2敗、16日、甲子園)セ・リーグ2位の巨人は最下位の阪神に2連敗を喫した。打線は8安打1得点だった前夜に続き、5安打1得点。原辰徳監督(63)は嘆き節だ。
「もう少し、全体で打線としてつながらないといけませんね」
13試合連続安打とした好調の1番・吉川を生かし切れない。四球を選んだ六回、体調不良から4試合ぶりに先発した4番・岡本和の適時打で生還させた。しかし、この2試合で計7度の出塁のうち、得点につながったのは2度だけ。この日は坂本が2番に入り、先頭で出塁した吉川を二塁に進められない場面が3度もあった。
1点を追う九回には先頭の5番・丸が中前打。ここで指揮官は中田にバントをさせずにチャンス拡大を狙ったが、結果は一邪飛。続くウィーラー、広岡の代打攻勢も凡退に終わり、丸は一塁でゲームセットを迎えた。
2戦連続で6番以降が無安打に終わるなど打線が元気を失いつつある。原監督は「もう少し、活気よくいかないとね」と17日の第3戦へと気持ちを切り替えた。(谷川直之)
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