オンラインで取材に応じた谷口将隆(中央)と所属ジムの渡辺均会長(左)、伯耆淳トレーナー(ワタナベジム提供) プロボクシングWBO世界ミニマム級王者の谷口将隆(28)=ワタナベ=が15日、同級5位の石沢開(25)=M・T=の挑戦を受ける初防衛戦(22日、東京・後楽園ホール)に向けて、オンラインで取材に対応。再戦となる石沢に「もう一度勝つのが目標」と、結果重視で返り討ちにする。
王者の谷口は1度勝っている石沢に対しても、警戒心を緩めなかった。
「(石沢は)別人のような強さになっている。冷静で、自分の自信があるものを出すために何をすべきかわかっている」
2019年9月に日本同級最強挑戦者決定戦で判定勝ちしているが、5回にダウンを奪われている。谷口は昨年12月に王者だったウィルフレド・メンデス(プエルトリコ)に挑戦し、11回TKO勝ち。2度目の世界挑戦で新王者となった。「ボクシング人生のピークはこれから。追い求めているものがすごく高くなっている」と自信を深めているが、油断はまったく感じられなかった。
伯耆淳トレーナー(左)相手にミット打ちをする谷口将隆(ワタナベジム提供)持ち味のスピードと技術力に力強さが加わり、伯耆(ほうき)淳トレーナー(61)は「全体的にレベルアップしている」と目を細める。王座獲得後は食事面を改善。減量では貧血対策として鉄分を摂取することを心がけ、報道陣へ冗談を口にするなど調子が良さそうだった。
この日は、東京・品川区の所属ジムでミット打ちなどを行い、汗を流した。減量は練習前であと4キロ弱と順調。「相手を気持ちよく闘わせることなく勝ちきれれば。相手の全てを警戒し臨機応変に闘っていく」。
所属ジムの渡辺均会長(72)は「計量のときにちょっとしたパフォーマンスを見せるので楽しみにしておいてください。みんな、おおって言いますから」とサプライズを予告。これには谷口が「すごいハードルが上がった」と苦笑いを浮かべていた。
プロ戦績は谷口が18戦15勝(10KO)3敗、石沢が11戦10勝(9KO)1敗。
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