北京冬季パラリンピックの日本選手団報告会が12日、オンラインで行われ、団長を務めた日本パラリンピック委員会(JPC)の河合純一委員長は冬季大会で2番目に多い4個の金メダルを獲得したことを挙げ「(強化策の)一つの成果。入賞者も前回(2018年)平昌大会よりも大きく増え、一定の評価ができる」と振り返った。
大会では主将を務めたアルペンスキー女子座位の村岡桃佳(トヨタ自動車)が期待に応えて金メダル3個と選手団をけん引し、ノルディックスキー距離男子立位の川除大輝(日立ソリューションズJSC)も初の金メダルに輝いた。
4年後のミラノ・コルティナダンペッツォ大会、札幌市が招致を目指す30年大会を見据えた課題として、河合委員長は若手選手の発掘、育成を挙げた。さらに陸上で東京パラにも出場した村岡のような夏冬「二刀流」を推進していく考えを示し「コーチの育成や競技環境の充実も含めた支援態勢を整えていきたい」と語った。