プロ初勝利を挙げ原辰徳監督から祝福される巨人・戸田懐生(右)=東京ドーム(撮影・斎藤浩一) (セ・リーグ、巨人5-4阪神、2回戦、巨人2勝、2日、東京D)2年目の巨人・戸田懐生投手(21)が4-3の四回2死一、二塁で登板。糸井を三ゴロに仕留めて1回⅓無失点でプロ初勝利をマークし「少ないチャンスをつかもうと思っていた。素直にうれしい」とほほ笑んだ。
独立リーグの四国IL・徳島から育成ドラフト7位で昨年入団。独特な2段構えのフォームから投げる最速150キロの直球を武器に、1年目に支配下登録を勝ち取った。
東京・東海大菅生高では2年夏に甲子園大会に出場したが、右肘のけがで中退。野球を離れた時期もあった。育成ドラフト出身投手が初勝利を挙げるのは、球団では2017年4月19日の篠原慎平以来、5人目だ。
原監督は「可能性の高い投手。あまり固定観念を持たず、いいところを伸ばしていきたい」と先発起用にも含みを持たせた。記念のウイニングボールを手に、戸田は「親と関係者の皆さんに伝えたい」と周囲に感謝した。(樋口航)
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