五回、岡本和に満塁本塁打を浴びた佐々木朗。オープン戦最後の登板は課題と収穫を得た(撮影・斎藤浩一) 悔しき東京ドーム初見参…。ロッテ・佐々木朗希投手(20)が18日、巨人とのオープン戦に先発し、4回⅔を5安打5失点。最後は4番、岡本和にオープン戦、公式戦を通じてプロ初となる満塁弾を浴びて降板した。
「あそこはシーズンに入ったらしっかり抑えないといけない場面だったと思う。もう一回、ビデオを見直して、シーズンにつなげていけるようにと思っている」
相手の粘りに屈した。五回2死一塁から、坂本に9球、続くポランコにも13球を要して連続四球を与えた。岡本和には2-2からの108球目、159キロの直球をバックスクリーン右に運ばれ、しゃがみ込んだ。
「球数を要してしまった。その中で疲れも出てくると思う」
岩手・大船渡一中時代の修学旅行で、日本ハム対ロッテを観戦するために東京ドームを訪れた。憧れのマウンドは「気圧だったり、マウンドだったりと合わない部分があった。適応するのが大変だった」と反省が残ったが、G党もどよめく投球を何度も披露した。
三回には巨人の新外国人、ポランコを自己最速タイとなる163キロの直球で2打席連続の空振り三振に斬った。直球60球中、29球で160キロ台をマーク。メジャー通算96本塁打の相手助っ人も「グレートだ」とうなった。
井口監督は「いいところを狙いすぎて球数が増えた。自分の理想のピッチングを求めすぎた」と奮起を求め、開幕3戦目となる27日の楽天戦(楽天生命パーク)での公式戦初登板について「その辺になるんじゃないですか」と示唆した。
「いい勉強になりました」と佐々木朗。課題と収穫を得たオープン戦ラスト登板だった。(湯浅大)
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