イースポーツ業界への人材を育成を目指すesportsArena。最新のゲーミングPCが完備されている(撮影・大澤謙一郎) 近大は18日、4月に開設する情報学部(東大阪キャンパス)を報道陣に公開した。4階建ての学部棟に最新の設備が完備され、ゼミやディスカッション、合同研究などで使用する「壁がないオープン研究エリア」などが披露された。
目を引くのは、Z世代と呼ばれる若者に人気があるイースポーツの交流空間「esports Arena(イースポーツアリーナ)」。179メートルの1Fフロアにゲーミングパソコン31台を設置。イベント時には5対5のチーム戦が可能で、実況、オペレーション席、観客席60席も備えられている。急成長しているイースポーツ業界を念頭に、即戦力の人材を育成する拠点を目指す。情報学部生に限らず、全学生が利用できる。
プレーヤーとして技術、知識を身につけるだけでなく、最新の照明、音響、配信機器を完備しているため、イベントの企画運営などの実地学習ができる。大会開催や外部団体への貸し出しも可能で、国内最高水準の設備としている。
近大情報学部初代学長に就任予定の久夛良木健氏(右から2人目)家庭用ゲーム機「プレイステーション」の開発者で、初代学部長に就任予定の久夛良木(くたらぎ)健氏(71)は「情報学は大変新しい分野の学問。毎日新しいテクノロジーや提案が世界中から生まれている。点と点を有機的に組み合わせて、臨場感を学生と共有し、一緒にディベートしながら、次の未来の可能性を作り上げるプロセスを育てていきたい」と話した。
入学予定の男子学生は「人工知能の勉強がしたくて入学した。プログラミングが趣味だが、周りに同じ趣味の人はいなかった。大学で同じスキルを持つ人と勉強することが楽しみ」と語った。
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