広島先発・森下暢仁=マツダスタジアム(撮影・中島信生) (オープン戦、広島1-4日本ハム、12日、マツダ)広島・森下暢仁投手(24)が最長の6回83球を投げ5安打2失点にまとめた。試合開始から新庄監督が一塁ベースコーチに就くサプライズがあったが、無四球と動じなかった。
五回、スクイズを成功した清水優心を迎える一塁コーチを務める日本ハム・新庄剛志監督=マツダスタジアム(撮影・中島信生)「(新庄監督の一塁ベースコーチは)特に…。監督しないからどこにいるんだろうと。球場全体を良い雰囲気にしていると思ったが、のみ込まれることなく投げられて良かった」
そうほほ笑んだ右腕は152キロの直球にカットボール、カーブ、チェンジアップと緩急を使い、ビッグボスに代わり采配を振るった近藤ハム打線から5三振を奪った。1─0の五回1死一、三塁で清水にスクイズ、六回1死三塁で浅間に勝ち越し打を許したが2失点で踏みとどまった。
この日はDHを解除して「9番」で打席に入った。相手エース、上沢の前に三回先頭では中飛に倒れたが、四回2死一塁では三塁強襲の内野安打を放って非凡なセンスを発揮した。
「走者を出してからを反省して、課題をクリアしてシーズンに入っていければと思う。自信を持ったボールを投げられるようにやっていきたい」
前回6日の西武戦(マツダ)は5回3安打1失点。昨季は東京五輪で金メダル、リーグ戦では8勝7敗、防御率2・98で2年連続で規定投球回に到達した次期エースが、2週間を切った開幕に向けて順調に段階を踏んでいる。
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