横浜Mは前半43分、吉尾海夏(中央)のチーム2点目となるゴールでを喜び合う=日産スタジアム(撮影・蔵賢斗) 明治安田J1第3節第2日(6日、横浜M2-0清水、日産ス)うれしい横浜Mでの初ゴールだった。1-0の前半43分、MF吉尾海夏(かいな、23)は、自陣からビルドアップを試みる清水のDF立田にプレスを掛ける。クリアに切り替えて蹴りだそうとした瞬間に、吉尾が出した右足にボールが当たり軌道が変わると、そのままゴールに吸い込まれた。
「決してきれいなゴールではなかったですが、泥臭くゴールが取れた。日ごろから求められていることがゴールにつながってよかったです」
横浜Mの下部組織で育ち、2018年にはJ1デビューを果たした23歳。その後は仙台、町田と期限付き移籍で経験を積み、今季、再びトリコロールの一員となった。「ここまで来るのに時間がかかりましたが、ゴールを取れたときは最高にうれしかったです」。サポーターも待ちわびた横浜Mでの初ゴールに笑顔が弾けた。
チームは開幕からの5試合を3勝1分け1敗で乗り越えた。「マリノスの選手は誰が出ても、マリノスのサッカーをして、勝てるというのを見せたかった」。結果でチームの層の厚さを示した背番号14の背中は大きく見えた。