木沢が七回に登板し、三者凡退。自己最速を1キロ更新する156キロをマークした(撮影・三浦幸太郎) (オープン戦、日本ハム1-1ヤクルト、3日、札幌D)昨季のドラフト1位右腕が進化した姿を見せた。ヤクルト・木沢尚文投手(23)が七回から3番手で登板し、1回無安打無失点の好投。初の開幕1軍入りへ、アピールした。
「結果を出さないと開幕(1軍)のチャンスも少なくなる。大事な試合と思ってマウンドに立ったので、三者凡退に抑えられてよかった」
新たに習得したシュートが光った。「打者が嫌がる球」として先輩の原から助言をもらい今オフから挑戦。宇佐見との対戦ではシュートで自己最速を1キロ更新する156キロを2度マークし、日本ハム打線を完璧に封じた。
慶大出身の2年目。昨季は1軍登板がなく、イースタン・リーグでは22試合で2勝8敗、防御率6・07。沖縄・浦添キャンプでは全体練習後も連日1時間ほど居残り、伊藤投手コーチと二人三脚で課題の制球力向上と新球習得に励んできた。
「(シュートは)球速が落ちないし、(ストライク)ゾーン内で嫌な球になる。少しずつ形にはなってきた」と手応え十分の木沢。新たな武器を手に、1軍生き残りを目指す。
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