DeNA・森は一回、左前打で出塁。牧の適時打で生還し先制点を呼び込んだ=タピックスタジアム名護(撮影・荒木孝雄) 〝初陣〟の新庄ハムに完勝!! DeNAは26日、日本ハムとのオープン戦初戦(名護)に5―0で勝利。「2番・遊撃」でフル出場した高卒3年目の森敬斗内野手(20)が、4打数3安打と大暴れした。一回には二盗も記録。オープン戦での12球団最速得点を呼び込むなど、いきなり輝きを放った。
番長vsビッグボス-。注目の一戦でDeNAの快勝発進を呼んだのは、遊撃のレギュラー獲得を目指す森だった。高卒3年目のイケメン内野手が〝開幕戦〟で、いきなり3安打猛打賞。鮮烈な活躍を見せた。
「いい形でバットも出せたし、今までずっとやってきたことが結果になって良かった」
一回1死から左前打で出塁すると、すかさず二盗。捕手の悪送球を誘って三塁へ進むと、4番・牧の中前打で生還し今季オープン戦の12球団最速得点を記録した。三回は2死走者なしから左前打を放ち、4連打2得点の猛攻の口火を切った。
教えを体現した。体が開き凡打する悪癖を防ぐため、石井琢朗野手総合コーチから「気持ちのところで欲が出たら開いてしまう。長くボールを見て、ボールの内側にバットを入れること」と、繰り返し指導されてきた。
七回の3本目も含め、この日の安打は全て体が開かないように捉えた逆(左)方向への打球。昨季打率・063と苦しんだ対左腕でも結果を出し「意識してやってきた部分が結果に出ている」と手応えをにじませた。
50メートル5秒8の快足が武器。神奈川・桐蔭学園高の先輩でラグビー日本代表・松島幸太朗の愛称から「ハマのフェラーリ」の異名を取る。相手の新庄監督は8日の阪神との練習試合(宜野座)でランボルギーニに乗って登場し話題をさらったが、こちらフェラーリはグラウンドで存在感を発揮し、勝利を牽引した。
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