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【球界ここだけの話(2603)】中日の〝声出し番長〟山下斐紹が決めた覚悟 11キロ減量もパワー健在&守備軽快

中日・山下斐紹

中日が立浪体制で迎えた初めての春季キャンプ。沖縄・北谷のグラウンドは連日、活気づいている。その活気の中心にいるのが山下斐紹捕手(29)だ。

シートノックでは打球処理をミスした仲間を「おいおい!! しっかり!!」と鼓舞すれば、締めくくりのキャッチャーフライを打つ荒木雅博内野守備走塁コーチ(44)にも「高く!! 高く打ってください!!」とハッパ。その〝声出し番長〟のセンスと明るさには、スタンドの竜党からも笑いと拍手が沸き起こる。

印象的だったのはある日のノックで、捕手から二塁への送球が少し高く浮いたときだった。ここで山下が放ったのは「おい!! いつでも戻ったるぞ!!」だった。そう、彼は捕手登録だが一塁でノックを受けることが多く、その時は一塁守備に就いていた。時には外野の守備練習にも加わる。

秋季キャンプ中に立浪和義監督(52)からかけられた言葉は「キャッチャーはやめろ」「打撃一本で生きていけ」だった。ソフトバンク、楽天を経て中日は今季が2年目で、昨季までのプロ11年間は本職の捕手へのこだわりも強かった。だが「そんなことを言っている場合でもないし、自分の持ち味を生かさずにプロ野球生活を終わりたくない」と、打撃力を買ってくれる新指揮官の愛ある言葉を受けて捕手ミットを置く覚悟を決めた。

本気度を示した一つが体重だ。昨秋には106キロあったが、これまであまり口にしなかったサラダを多く摂取したり、決まった時間に食べるなど食事管理をし、現在は11キロ減の95キロ。体を引き締めて沖縄に入った。打撃面でパワーが落ちることへの不安もあったが、16日の練習試合・日本ハム戦(北谷)で右翼に特大弾を放って不安を一掃。さらに一塁の守備では一、二塁間の鋭いゴロの打球にダイブした。「お腹をついて飛ぶことが、捕手時代にはなかった。今までたまに一塁をやらせてもらっても飛び込めなかったけど、今日は自然と飛び込めたので収穫です」といままで見たことのない世界で挑戦を続けている。

立浪監督も「体も締まって、今年にかける思いを感じる。元気もあるし、試合の中での結果も楽しみにしている」と目を細める。その期待にも応えたい背番号「39」は「毎日、声が枯れて、戻って、という繰り返しだが、それは僕の持ち味。チームが絶対に暗くならないように。一つ一つが勝負だと思って、気持ちを切らずにやりたい」。チームの課題の打撃力不足を解消する一手になるべく、ひと花咲かせる。(須藤佳裕)

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