IOCのバッハ会長(左)と写真に納まる中国の習近平国家主席=25日、北京の釣魚台迎賓館(新華社=共同) ■1月27日 IОCのバッハ会長が22日の北京入りから3日間の隔離を経て早速25日、習近平国家主席(共産党総書記)と会談した。「北京五輪は国際社会から幅広い支持を得ている」などと互いに持ち上げ、異例の総書記3期目を目指し五輪で自身の権威を高めようとする習氏とバッハ会長がその片棒を担ぐ構図が見え見えだった。
メディアの取材が厳しく規制されているのか、これほど直前の現地情報が伝わらずピンとこない五輪も珍しい。そこへ、バッハ氏…。渦中の女子テニス選手彭帥との夕食会も予定しているとか。昨夏の東京五綸で話題になったように、早々と北京入りした裏には〝大名旅行〟のお楽しみもあるのか。
IОCは五輪に合わせて北京で開く理事会を今月29、30日から2月2日に、総会を2月1、2日から3日にとそれぞれ予定していた日程を変更した。コロナで一部委員の渡航に影響が出たためという。重要な案件があるわけでないが、原則として五輪のときは開催地に集まり会議を開くのがしきたりになっていると聞く。
そういえば五輪の大スポンサーでもある米テレビ局NBCは、コロナの影響でアナウンサーの北京への派遣を取りやめたという。技術スタッフ250人は派遣し、送られた映像で米国内から中継する。東京五輪でも一部この方式だったとか。コロナによってメディアも大きな変化を強いられている。
変わらないのはĪОC。昨年3月、バッハ会長を再選した総会はオンラインだった。今回もおよそ100人の委員が一堂に会さなくても、オンラインで事足りるだろう。それとも、北京に足さえ運べば下へも置かぬ〝お・も・て・な・し〟が…とつい勘ぐってしまう。(今村忠)