小松原美里㊨、小松原尊ペアの演技。リフトはアイスダンスの見どころの一つだ 来月4日に開幕する北京冬季五輪で、フィギュアスケートの日本は、2014年ソチ五輪から採用されている団体戦で初のメダル獲得を狙う。表彰台へ鍵を握るのは、全日本選手権4連覇の夫婦ペア、小松原美里(29)、小松原尊(たける、30)=倉敷FSC=組が担うアイスダンスだ。1998年長野五輪代表で、国際スケート連盟(ISU)認定のテクニカルスペシャリスト(技術審判)の田中衆史(ひろし)さん(49)が、氷上の社交ダンスと呼ばれる種目の魅力や高得点のポイントなどを語った。(取材構成・武田千怜)
個人種目に先立ち、開会式が行われる2月4日から始まる団体戦。五輪で初採用された2014年ソチ、18年平昌大会と2大会連続で5位だった日本は、三度目の正直で初のメダル獲得を狙う。
団体戦は男女シングル、ペア、アイスダンスの4種目で争う。日本は男子の羽生結弦(27)=ANA、女子の坂本花織(21)=シスメックス=らが世界のトップと渡り合ってきたシングルに対し、カップル競技が課題だった。
ペアは今季、結成3季目の三浦璃来(りく、20)、木原龍一(29)=木下グループ=組が、グランプリ(GP)シリーズ2大会で表彰台に上がるなど躍進。悲願のメダルへ、アイスダンスが鍵を握る。小松原美里は「(アイスダンスが)一番足を引っ張る立場。少しでも上に上がれるように」と自覚する。
村元哉中(かな、28)、高橋大輔(35)=関大KFSC=組の登場で、日本でも注目が高まるアイスダンス。その魅力は何か。同種目で五輪に出場した経験がある田中氏が、高得点につながるポイントを2つ挙げた。
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