清宮は引き締まった体でフリー打撃に臨み、快音を連発した 頰と輪郭がスッキリした清宮(中央)。柳田(右)、ロッテ・安田らと精力的に練習に励んでいる(撮影・村本聡)日本ハム・清宮幸太郎内野手(22)が12日、佐賀・嬉野市内でソフトバンク・柳田悠岐外野手(33)らとの合同自主トレーニングを公開した。「ビッグボス」こと新庄剛志監督(49)からの〝ダイエット指令〟に応え、スリムな体で登場した期待の大砲候補は目標として「30本塁打」を宣言。勝負のプロ5年目へ、覚悟を示した。
見違えた体つきで、報道陣の前に現れた。清宮が、佐賀・嬉野市内での柳田らとの合同自主トレを公開。充実した表情と、自信ありげな言葉に手応えがにじんだ。
「見てほしいのは、そこだけじゃないので。もっと違うところ。たくさん見てもらえるような動き、プレーをしたい」
清宮が言う「そこ」とは体形のこと。新庄ビッグボスが前日、自身のインスタグラムで清宮の近影を投稿し「かなり絞れてる」と絶賛したことを受けての発言だった。
昨年11月初旬の沖縄・国頭村での秋季キャンプが発端だった。就任間もなく視察に訪れた新庄監督に、清宮はおなかをつままれ「やせてみない?」と声を掛けられた。「打球が飛ばなくなるのが怖い」と吐露していたが、それから2カ月。「着やせしているだけじゃないですか」と笑いつつ、実はしっかりと〝宿題〟をやり遂げていた。
同26日の契約更改交渉後には約6キロ減量したことを明かしていたが、そこから3、4キロ落とし94キロ前後まで大幅減量に成功したことを告白。食事では脂質に留意し、秋季キャンプ中に始めた朝の散歩を自主トレでも継続しており「動きやすいです。あまり疲れない」と効果を実感している。
教えを請うため、柳田に志願して参加する合同自主トレ。この日は内野全位置でのノックやフリー打撃で汗を流した。「誰が見ても日本一のバッターですし、自分ももう5年目。ガラッと環境を変えてやりたい」と尊敬する先輩と寝食をともにし「目の前で柳田さんも一緒に練習してくれて、質問にも答えてくださる。本当にここに来て良かった」と、技術や考え方を吸収する毎日だ。