那珂川市民栄誉賞を受賞し那珂川市のスポーツ少年団と記念写真におさまる阪神・梅野(撮影・水島啓輔) 〝梅野杯〟をやりたい! 阪神・梅野隆太郎捕手(30)が27日、出身地の福岡・那珂川市役所で行われた市民栄誉賞の表彰式に出席。東京五輪で日本代表として金メダルに輝いた功績をたたえられた。梅野は武末茂喜市長(69)に自身が主催者となる野球大会の開催を直訴。子どもたちに夢を与える。
地元の子どもたちの笑顔が見たいという一心だった。プロ野球選手という憧れの職業に就く自分だからこそできることがある。「野球大会を主催したいか?」と報道陣に聞かれた梅野は、同席していた武末市長に向かって頭を下げて直訴した。
「(野球大会を)自分自身はやりたいなと思っていますので、市長よろしくお願いします!」
市長は笑顔でうなずき反応すると、会場は和やかな雰囲気に包まれた。
地元の那珂川市役所で行われた市民栄誉賞の表彰式に出席。阪神での活躍や今夏に開催された東京五輪で野球日本代表として金メダル獲得に貢献したことが評価され、2018年に単独市制が施行された同市で初の受賞となった。
那珂川市役所に到着し那珂川市のスポーツ少年団らに出迎えられる阪神・梅野(撮影・水島啓輔)「メッセージを伝えることができるのは、那珂川の野球の中では自分しかいないかなと思う。皆さんが喜んでくれることをどんどん今後もやっていけたら、自分もそれが力になる」
侍ジャパンに入ったことで、23年に計画されているワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の出場にも「(日本代表の)選考に入りたいなと思うし、チャレンジしていきたい」と意欲をみせた。今回の五輪ではソフトバンク・甲斐が正捕手だったため、梅野は控えに回ったが、2年後は正捕手の座を勝ち取る。「勝負の世界にいるので、誰にも負けたくない」。もう一度、世界一へ-。そして地元にもっともっと恩返しをする。
「(来季の目標は)タイガースで優勝すること。そこしかない」
国内FA(フリーエージェント)権を行使せずにチームに残留した。子どもたちの憧れの存在となる。(織原祥平)
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