ぶつかり稽古で汗を流す宇良=東京都墨田区の木瀬部屋(代表撮影) 大相撲初場所だより(令和4年1月9日初日、両国国技館)新春の土俵を自己最高位の東前頭2枚目で迎える宇良(29)は27日、東京・墨田区の木瀬部屋で同部屋の幕内志摩ノ海(2勝1敗)や幕下力士と計10番取って8勝2敗だった。
上位総当たりとなる初場所へ向け、相撲用語で実力以上の地位を言い表す「家賃が高いと思っている」と謙遜。「(対戦相手が)がらっと変わるところに、(自分が)ぴょこっと入ったくらいの感覚。どこから白星を取ったらいいのかわからない」と笑いを誘った。
11月の九州場所では10勝を挙げ、初の三賞となる技能賞も獲得した。来年6月には30歳となる。「駄目なら駄目でいいじゃないか、と。開き直れる年齢だと思う。相撲の深いところをやっていきたい」と、業師が「技」の奥義を追求する。
昨春から必要最小限の持ち物で暮らす「ミニマリスト」を実践しており、年末には部屋の個室の掃除も楽にクリア。1つ物を置くと、掃除するにも「どかす」「ふく」「戻す」の3つの手間がかかるといわれ、「チャッとやって終わった。拭き掃除だけで。時間を有効に使える」。生活の〝奥義〟も突き詰める。(奥村展也)
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