■12月24日 結局、間に合わなかった。「東京ベイ」、「東京SG」、「BL東京」に「BR東京」。来年1月7日に開幕するラグビーの新リーグ「リーグワン」に参加するチームの略称だ。覚えようとしたものの自信がない。勉強不足なのだが12チームで「東京」が入るクラブは4。地域性重視の呼称変更で余計に複雑になった。何とかならなかったのか。
トップリーグ風なら順にクボタ、サントリー、東芝、リコー。ちなみに「浦安」の正式名称はNTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安。また東京ベイ! 「大阪」は近鉄ではなくNTTドコモ。単純明快なのは神戸製鋼の「神戸」とトヨタ自動車の「トヨタ」だ。
実家が東大阪市の花園ラグビー場がある近鉄奈良線・東花園駅から東にひと駅とあって、小学校に入ると聖地に通った。正月が待ち遠しかった。100円玉を5枚、ポケットに入れて自転車で向かった私にとってラグビーはプロ野球や高校野球同様、大人への入り口だった。
「警視庁」、「大阪府警」はお巡りさんチームだから負けた時はショックだった。「三菱自工京都」には学校で習う前に「菱」の字を教えてもらった。「博報堂」はお坊さんの集まりだと思った当時の自分に「吉本行くか?」とツッコミを入れたくなる。
「東葛」はNECで「埼玉」はパナソニック。キヤノンが「横浜」となり、ヤマハ発動機は「静岡」で計12チーム。試合形式などは別の機会に譲るが、全チームが参加した会見が20日に行われ、キックオフを待つばかり。頭の中はゴール前ラインアウトからの〝モール〟のように密集状態。からまった糸を解きながら、チーム名を覚えつつ、日本最高峰のラグビーを堪能したい。(稲見誠)
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