最優秀新人賞の広島・栗林=15日、都内(代表撮影) 広島・栗林良吏投手(25)が15日、セ・リーグの最優秀新人賞(新人王)に輝いた。
「1年間戦うことができた結果、最後に一番良い形で新人賞をいただくことができました。五輪があっての1年間でしたが、良いライバルと切磋琢磨(せっさたくま)し合いながらできたおかげだと思います」
大卒1年目で打率・314&22本塁打のDeNA・牧、高卒2年目で9勝を挙げセ・リーグ優勝に貢献したヤクルト・奥川、佐藤輝、中野、伊藤将の阪神勢を上回り、同僚の森下に続き2年連続受賞。カープで同賞の連続受賞は小早川毅彦(内野手、1984年)、川端順(投手、85年)、長冨浩志(投手、86年)の3年連続以来35年ぶりの快挙となった。
今季は2015年のDeNA・山崎に並ぶプロ野球新人最多の37セーブを達成した。53試合登板でセーブ成功率は100%を誇り、0勝1敗、防御率0・86。3─6月にプロ野球新記録のデビューから22試合連続無失点を記録すると、今夏の東京五輪で日本の金メダル獲得に貢献。7─11月はプロ野球歴代2位タイの20試合連続セーブと新人の枠を超える活躍を披露した。
「たくさんのファンの方々に笑顔で帰ってもらえるように、またひとりでも多くのカープファンが増えるように頑張っていきたい」
シーズン、東京五輪に続き、NPBアワードでも大本命だったタイトルのセーブに成功。〝失敗をしない男〟は森下が作った高いハードルを飛び越え、次は2年目のジンクスに挑む。
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