広島・大瀬良大地投手(30)が14日、広島市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、3000万円増の年俸1億8000万円プラス出来高払いでサインした。
「話は残留交渉の時点で決まっていたので、名前と印鑑を押すだけ。すっきりとした気持ちでサインをさせていただきました。残ると決めた以上はカープのため、ファンの皆さんのために腕を振りたい」
11月18日に今季取得した国内フリーエージェント(FA)権を行使せず残留することを表明しており、再契約金1億2000万円を含む3年総額8億1000万円の大型契約を結んだ。球団の投手では黒田博樹の6億円(2016年)、前田健太の3億円(15年)に次ぐ歴代3位の年俸に浮上した。
投手主将、3年連続の開幕投手を務めた今季は4月に右脚を痛め離脱したが、7月以降は8勝2敗と追い上げた。2年ぶりの2桁勝利&規定投球回に到達するなど10勝5敗、防御率3・07。このオフには田中広輔から選手会長のバトンを受け継ぎ、名実ともにカープの顔として期待を一身に背負う。
「年齢的に30歳が一番脂が乗ってきているのかなと思う。キャリアハイの数字を出せるようにしっかりと頑張っていきたい。取れるタイトルは全部取りたい」
会見では黒田博樹(2003─07年)以来の4年連続開幕投手、15勝以上、防御率2・50前後と来季の3カ条を掲げた通算67勝右腕。尊敬する黒田、前田のような〝真のエース〟になってチームを4年ぶりのセ・リーグ優勝、そして38年ぶりの日本一へ導く。
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