陸上・関西実業団ディスタンストライアル(11日、たけびしスタジアム京都)女子1万メートルで不破聖衣来(18)=拓殖大=が日本歴代2位の30分45秒21で優勝。ニューヒロインが初めて挑んだ1万メートルで規格外の走りを見せ、2024年パリ五輪に向けて大きな一歩を踏み出した。
駅伝で輝いたニューヒロインが、トラックでも規格外の輝きを放った。自身初の1万メートルに臨んだ不破が、日本歴代2位となる30分45秒21を記録した。
「30分台が出るとは思わなかったので、うれしかったのとびっくりしました」
スタートから飛び出すと、1000メートルを3分5秒で通過。「体が動いた。狙えるなと思った」。当初は日本選手権の参加標準記録(31分47秒)を定めていたが早々に上方修正し、最後まで落とすことなく驚異的なペースで完走した。
新谷仁美(積水化学)の日本記録(30分20秒44)には届かなかったが、東京五輪で7位入賞した広中璃梨佳(日本郵政グループ)を約15秒も上回った。来夏の世界選手権(米国)の派遣標準記録を突破し、パリ五輪に向かう大きな一歩。次は30日の富士山女子駅伝に向かう18歳は「どの区間でも拓殖大の上位進出に貢献した。個人では区間賞が目標」と目を輝かせていた。
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