リーダーとして今季の大体大を引っ張ってきたCTB越智幸久副将とFL吉田海主将(左から)=大阪・熊取町 関西大学ラグビーBリーグ(2部)1位の大体大は11日に京都市宝が池球技場でAリーグ(1部)8位の関学大と入れ替え戦で対戦する。勝てば、3季ぶりの1部復帰。FL吉田海主将(4年)は2年分の思いを込め、「自信はある。自分たちの方ができるぞというのを見せたい」と必勝を誓った。
関西制覇5度、全国4強3度の歴史を持つ大体大は2019年度の入れ替え戦で2部1位の関大に21-43で敗れ、17年度以来の降格が決定。1年での1部復帰を目指したが、昨季はコロナ禍で入れ替え戦が中止となり、雪辱の機会さえも失われた。
吉田主将は「先輩たちも悔しい思いをしたが、(3回生だった)自分もA(1部)ではもうできない-という気持ちがあった」と当時の無念を振り返る。目標を失ったチームは内部分裂の危機もあった。
だが、4年生を中心に話し合いを重ね、2部、さらに特例で出場した全国地区対抗大会を圧倒的な強さで優勝。フィジカルやハンドリングを強化し、ボールを動かし、グラウンドを広く使う戦い方が浸透した今季は順位決定戦を含め1試合平均73得点、9失点とさらにスキのない強さで2部を制した。早大OBで就任2年目の元日本代表SO、安藤栄次ヘッドコーチ(39)は「不安はない。やろうとしてきたことが形になってきた」と自信を見せる。
スタジアムで有料試合として開催される1部に対し、2部は主に各校のグラウンドで関係者だけが見守る中、行われている。1年から試合に出場し、1部を経験している吉田主将は「後輩たちには大きな舞台でやらせてあげたい」ときっぱり。
今春の春季トーナメント大会で5-64で大敗した難敵の壁を乗り越え、勝利の雄たけびとともに「ヘラクレス軍団」復活ののろしを上げる。(月僧正弥)
★大体大ラグビー部 1968(昭和43)年、同好会として発足。72年に1部昇格。77年、日本人初のラグビー殿堂入りを果たした元日本代表WTB坂田好弘氏(79)が監督に就任し、46年間指揮。85年に関西1部初優勝。全国大学選手権は81年から2013年まで計27度出場。全盛期には屈強な大型FWを擁し、「ヘラクレス軍団」の愛称を持つ。部員数110人。中谷誠監督。大阪・熊取町。