後半、同点ゴールを決める横浜M・前田大然=日産スタジアム(撮影・蔵賢斗) 明治安田J1最終節(4日、横浜M1-1川崎、日産スタジアム)得点王を分け合った。0-1の後半29分、横浜Mの日本代表FW前田はゴール前でこぼれ球に反応。左足で放ったシュートが相手DFの股を抜け、ネットを揺らすと、本拠地に集まった3万657人のサポーターから大きな歓声が沸いた。
「今までいろいろとキャリアを積んできたが、まさか自分がこういうことになるとは、想像していなかった」
最終節を前に、22得点で並んでいた川崎のFWレアンドロダミアンとの直接対決。序盤から両軍は得点王を取らせたい思いからか、エースにパスを集める。「逆にそれがプレッシャーじゃないけど、すごく期待されていると思ってペースを乱してしまった」と前田。0-0の後半22分にレアンドロダミアンに先制ゴールを喫して一歩リードを許したが、最後は同点弾を決め、ともに23得点とした。
同点ゴールを決め、喜ぶ横浜M・前田大然(右)=日産スタジアム(撮影・蔵賢斗)チームとしても今季82得点で、優勝した川崎の81点を上回ってリーグ最多得点となった。「優勝できなくて今も悔しいけど(最多得点は)誇りに思っていい。これに満足せずにもっと点を取れれば、マリノスはもっと強くなれると思う」と前田。今季は無冠に終わったが、自慢の攻撃力では王者を上回ったことは来季へ大きな自信となる。
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