中日が新外国人選手としてソクラテス・ブリトー外野手(29)の獲得調査に乗り出していることが30日、分かった。ブリトーはメジャー通算5本塁打、マイナー通算80発の左投げ左打ちの外野手。契約合意に達すれば、チームの再建を目指す立浪新政権の補強第1弾となる。
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強竜再建に向けて船出する立浪新政権が、新助っ人獲得に向け、調査を進めている。有力候補であることが判明したのは左のドミニカンスラッガー、ブリトーだ。
2010年にダイヤモンドバックスに入団し、15年にメジャーに昇格した。同年からの4年間で通算99試合に出場し、通算5本塁打。マイナーではヤンキース傘下に所属した今季の9本塁打を含めて通算80本塁打で、188センチ、93キロの体格から鋭い弾道を放つ長打力を武器とする。立浪監督は外国人の選定にあたって好結果だけでなく、凡打の内容なども含めてチェックを繰り返してきた。
中日は今季もチーム打率・237はリーグワースト。69本塁打、405得点は12球団ワーストと、深刻な打撃力不足に苦しんだ。26日まで行われていた秋季キャンプ(ナゴヤ球場)では指揮官や中村紀、森野両打撃コーチら新スタッフが野手陣に密着指導してレベルアップを図ってきたが、相手が一発を警戒する大砲助っ人の存在は必要不可欠。打撃改造に着手しているビシエドと助っ人20発以上コンビが結成されれば、得点面の課題解消に向けても突破口となる。
ブリトーは守備でも強肩とガッツあふれるプレーが持ち味で、立浪監督が選手に植え付けたいと話す勝利への執念を前面に出せるタイプ。太い〝青い糸〟で結ばれれば、来季の立浪竜を明るく照らす、大型補強第1弾となる。
■ソクラテス・ブリトー(Socrates・Brito) 1992年9月6日生まれ、29歳。ドミニカ共和国出身。2010年にダイヤモンドバックスに入団し、15年にメジャーデビュー。19年にブルージェイズに移籍して傘下3Aでプレー。今季はヤンキースに移籍し、傘下3Aで107試合に出場して打率・251、9本塁打、53打点。メジャー通算99試合出場、打率・179、5本塁打、18打点。188センチ、93キロ。左投げ左打ち。
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