明治安田生命J1リーグは27日に第37節が行われ、ヴィッセル神戸と横浜F・マリノスが対戦した。
この試合を含め残り2試合と、いよいよ佳境に入った今季のJ1リーグ。37節では、3位・神戸と2位・横浜FMの上位対戦が実現した。勝てば自力での来季のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権獲得が決まる神戸は、イニエスタや大迫勇也、武藤嘉紀らが先発入り。一方引き分け以上で2位が確定する横浜FMでは、レオ・セアラが最前線に入り、前田大然らもスタメン入りしている。
試合序盤はホームの神戸が攻勢をしかけ、武藤嘉紀らがボックス内で触る機会を増やしていく。しかし14分、ボールを顔面に受けた郷家友太がプレー続行不可能に。中坂勇哉を投入することになる。
すると再開後は横浜FMペースとなり、23分に先制に成功。後方からの浮き球パスをレオ・セアラがワンタッチで後方へ。神戸の連携ミスのスキを突いた前田大然がGKの目の前で追いつき、股下を通すシュートを流し込んだ。エースの今季22点目で、アウェイチームがリードを奪う。劣勢の神戸はアディショナルタイムに山口蛍のボレーがバーを叩いたが、同点には追いつけず。前半は横浜FMがリードして折り返す。
後半序盤、追いつきたい神戸はボールを動かすものの、横浜FMの鋭い守備を前に相手ボックスまでなかなか進めない。それでも54分、イニエスタがドリブルでチャンスメイク。さらに55分、初瀬亮がFKを直接狙ったが、GK高丘陽平に阻まれた。57分にもイニエスタがボックス内まで侵入するが、ここも決定機を生かすことができない。神戸は64分、途中出場の中坂勇哉を代えてリンコンを投入。1点を奪いに行く。67分、またもイニエスタのチャンスメイクから早速リンコンがヘッドを放ったが、GKの正面に飛んだ。
やや押されていた横浜FMだが、75分にエウベルが中央を突破し、前田大然にラストパス。GKとの一対一だったが、シュートは枠の右へ外れた。その後はマルコス・ジュニオール、エウベルに代えて天野純、仲川輝人を投入。すると82分、その仲川輝人がボックス外からミドルシュートを突き刺し、リードを2点に広げた。試合はこのまま終了し、2-0で横浜FMが勝利している。
この結果、勝利した横浜FMは勝ち点を78まで伸ばし、1試合を残して2位を確定。来季ACLにグループリーグから出場することになる。一方敗れた神戸だが、他会場で名古屋グランパスがセレッソ大阪に1-2と敗戦。3位が確定し、来季ACL出場権を手にした。(Goal.com)
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