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大谷翔平、3兆円企業の顔に!暗号資産取り扱い米FTX社と「グローバル・アンバサダー」契約

10月3日のマリナーズ戦で46号を放った大谷。投打二刀流の活躍が米経済界にも影響を及ぼしている (共同)

【ニューヨーク16日(日本時間17日)】米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平投手(27)が、暗号資産(仮想通貨)取引所を運営する米FTX社と長期契約を結んだことが分かった。ブランド価値向上などを世界規模で担う広報役「グローバル・アンバサダー」に就任することを、同社が発表。各競技のトップ選手と契約し、3兆円に迫る評価額を誇る大企業が、18日(同19日午前8時35分)の最優秀選手(MVP)発表を前に、大谷を〝メジャーの顔〟に指名した。

天才は天才を呼ぶ-ということか。大谷が、米経済界で注目される〝天才経営者〟から指名を受けた。世界最大規模の暗号資産取引所を運営するFTXと「グローバル・アンバサダー」として契約を結んだ。

「オオタニは今、スポーツ界で最も衝撃的な選手の一人。彼のように、われわれも金融の在り方において革命的なインパクトをもたらしたい」

FTX創業者でCEO(最高経営責任者)のサム・バンクマン・フリード氏(29)が、米CNNテレビのインタビューで狙いを明かした。

同社は、3兆円に迫る評価額(250億ドル=2兆8500億円)を誇るフィンテック(金融・IT技術の融合)企業。米経済誌フォーブスによると、フリード氏の個人資産は3兆円に達し、20代での3兆円超えはフェイスブック(現メタ)創業者マーク・ザッカーバーグ氏以来だという。

そんな時代の寵児(ちょうじ)は、投手で9勝、打者ではア・リーグ3位の46本塁打をマークするなど、常識破りの投打二刀流で活躍する大谷に共感。ブランド価値向上、認知度アップを見据え、世界規模の広報役を託す。

まだ日本では一般的になじみが薄く、ネガティブな見方もある暗号資産業界。しかし、米国では既に市場規模が300兆円まで拡大するなど将来性を期待されている。

中でもFTXは、5度のスーパーボウルMVPに輝くプロフットボールNFLのトム・ブレイディ(バッカニアーズ)、3度ファイナルを制したステフィン・カリー(ウォリアーズ)ら米4大スポーツのトップスターと契約する最大手の一つ。日本選手が海外企業とグローバル契約を結ぶのは異例で、大谷は「MLBの顔」として2人に並ぶ〝栄誉〟を手にしたことになる。

同社はMLBの公式パートナーも務め、ワールドシリーズでは飛距離425フィート(約129・5メートル)以上の本塁打、いわゆる「ムーンブラスト」1本につき10万ドル(約1140万円)を寄付し話題を呼んだ。CNNによると、FTXは大谷と慈善活動にも取り組む意向で、今季シーズントップ、20本の「ムーンブラスト」を放った大谷の活躍が、社会にも還元されることになりそうだ。

契約額や年数は非公表だが、全報酬を仮想通貨や株式で受け取るという。大谷はエンゼルスと今季年俸300万ドル(約3億4200万円)で契約しており、2023年オフにフリーエージェント(FA)の資格を得た後の年俸予想額は4000万ドル(約45億円)ともいわれる。主な表彰だけでも7冠に輝き、18日(日本時間19日)に発表されるア・リーグMVPの受賞も確実視される中、その〝市場価値〟は上昇の一途をたどる。

15日の日本記者クラブでの会見では「消費はあまりしない方」「今のところ(お金)はたまっていく一方」と〝無欲〟な生活ぶりを明かした大谷。その存在はスポーツの枠を超え、世界にインパクトを与えている。

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