CSファーストステージで好投した佐々木朗。勝ち進めば、日本シリーズで〝神様超え〟をする可能性もある クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージを勝ち上がったロッテが8日、佐々木朗希投手(20)を中6日で13日のCSファイナルステージ第4戦、さらに再び中6日で20日の日本シリーズ第1戦に先発起用する方針を固めたことが分かった。コンディション次第ながら、井口監督が「中6日になると思います」と明言した。
佐々木朗は楽天とのファーストステージ第1戦に先発し、6回を4安打1失点(自責点0)。プロ入り最速の159キロをマークし、10奪三振でCS史上最年少2桁奪三振も記録した。これで10月以降は4試合計25回で自責点1の防御率0・36。大舞台でも抜群の安定感を継続する高卒2年目右腕を、指揮官は「エースに近い投球。そういう星の下に生まれてきたと思う」と評する。
佐々木朗の中6日登板はレギュラーシーズンで1度しかないが、ポストシーズンではそのリミッターを解除。日本シリーズ開幕戦先発で勝利投手となれば、1957年の稲尾和久(西鉄)の20歳4カ月を抜くシリーズ史上最年少記録。稲尾は翌58年の巨人との同シリーズで3連敗後の第4戦から4連投4勝し、「神様、仏様、稲尾様」と呼ばれた。まさにロッテファンも、「神様、仏様、朗希様」との思いで日本一の夢を託す。
京セラドームでの9日の全体練習に備え、佐々木朗はこの日、大阪入り。球団公式ツイッターに「大阪でも頑張ります!」と投稿した。
★データBOX 今月3日に20歳の誕生日を迎えたロッテ・佐々木朗は日本シリーズ開幕戦時点での年齢が20歳0カ月。シリーズ開幕戦の最年少先発は1987年の巨人・桑田真澄の19歳6カ月で、パでは52年の南海・大神武俊と54年の西鉄・西村貞朗の19歳11カ月。先発勝利に限れば、57年の西鉄・稲尾和久(9回9安打2失点、11奪三振)の20歳4カ月が最年少。勝てば、シリーズ開幕戦の最年少先発勝利となる。
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