フィギュアスケート・イタリア大会 最終日(6日=日本時間7日、トリノ)男子ショートプログラム(SP)7位と出遅れた鍵山優真(オリエンタルバイオ・星槎)がフリー1位で自己ベストの197・49点をマークし、合計278・02点で逆転優勝を飾った。
ジャンプが乱れたSPから巻き返し、トップとの17・36点差をひっくり返した。「挑戦者という立場で挑んだ。できることを一つ一つやって、いい演技ができてよかった」と充実の汗をぬぐった。
男子フリーの演技を終え、ガッツポーズする鍵山優真。逆転優勝した=トリノ(共同)4回転ジャンプはループを回避。3種類4本から2種類3本に減らし、確実に決めた。「ジャンプが決まるたびに『跳べるぞ』『やれるぞ』と気合が湧いてきた。最後にアクセルを降りたときはうれしくて、思わず笑みがこぼれてしまった」と振り返った。
演技前の公式練習後に父でコーチの正和氏から「立場とか成績とか関係なく、ただひたすら練習してきたことを頑張るだけ」と声を掛けられたという。「そこで切り替えることができた」と感謝した。
この記事をシェアする