阿炎は〝キャバクラ騒動〟から7場所ぶりに再入幕。心を入れ替えて勝ち越しを目指す 大相撲九州場所(14日初日、福岡国際センター)7場所ぶりに再入幕を果たした西前頭15枚目阿炎(27)は4日、東京・江東区の錣山部屋で電話取材に応じ、2年ぶりとなる九州場所へ向け「かわった自分をみせられれば」と気持ちを新たにした。得意の突き押しだけでなく四つ相撲にも取り組み、「過去の自分を超えるためにも、新しい一歩」とした。
昨年7月場所中、日本相撲協会が定めた新型コロナウイルス対策のガイドライン(外出禁止)に違反。キャバクラなどに出入りし、3場所出場停止処分などの懲戒処分を受けて幕下まで転落した。昨年6月に一般女性と結婚し、第1子の長女(1)も誕生したが、協会が師匠の錣山親方(元関脇寺尾)のもと「住居を錣山部屋へ移し、師匠の監督下に入る」などの条件をつけたため、自宅から離れた。
処分期間も終え、錣山部屋では幕内に上がると部屋から離れて生活することを認めている。師匠も家族との生活を勧めたが、阿炎の希望で現在も部屋の個室で寝起きする。本場所後の休み期間に自宅へ通うが、「幕内で勝ち越し、自分のなかで『よし』と思ったときに胸を張って一緒に住めると思う。それが一番の目標」。覚悟の〝家族断ち〟で自らを追い込む。(奥村展也)
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