矢野監督のサインが入ったドラフト会場入場パスを手にする中川。原田記者も大忙しの一日でした 22日のトラ番の取材予定を見て、エッ? と思ったのです。
午前10時=育成ドラフト1位・伊藤稜投手の指名あいさつ(中京大・名古屋グラウンド)…担当・原田
午後2時=ドラフト7位・中川勇斗捕手の指名あいさつ(京都国際高)…担当・原田
名古屋―京都は新幹線で30分強。ですが、伊藤投手にあいさつして、4時間後に中川捕手のところに行くのは結構なハードスケジュールじゃない? というと、この予定を組んだサブキャップ新里公章は「大丈夫です。球団関係者もこのタイムスケジュールで移動するそうなので」という。
かくして担当を命じられた原田遼太郎の忙しい一日が始まりました。新大阪から午前6時半の新幹線で名古屋へ。中京大で畑山統括スカウトらの到着を待ち、伊藤投手を取材し、他社の記者とともにタクシーに飛び乗って名古屋駅へ。新幹線で京都へ移動して、京都国際高へ。中川捕手の取材を終えて、ひと息ついたのは午後3時半でした。
「朝早かったのがちょっとツラいだけでした」
ケロリとしています。さすがトラ番。酷使されることに慣れています。思い出すなぁ、現場にいたころを。鳴尾浜でネタを探してはいずり回っていたら突然、キャップから電話がかかってきて「おい、ちょっと皇子山球場へ行ってくれ」。えっ、皇子山? 滋賀ですよね? そうだよ。今、試合をしているから終わるまでに到着しろよ―。メチャクチャです。梅田から難波に行くんじゃないんだから。でもこれがトラ番の感覚なのです。
で、ちょっと名古屋経由で京都に出張ってきた原田よ。伊藤くんと中川くんって、どんな感じだったのか教えて頂戴。
「伊藤選手は、すごくしっかりしているなという印象を受けました。こちらが聞いたことを、きちんと理解して返事をしてくれているな、と感じました。言葉遣いも丁寧で、落ち着いた若者だなぁと」。なるほど。中川捕手はどうだ? 「いい意味で初々しいです。僕はドラフト1位の森木選手の取材にも行ったので、なおさらそう感じるのかもしれません。でも、答えられることには一生懸命、話してくれます。将来が楽しみです」
ちなみにもう一人、飛び回っているというか、ずっと行きっぱなしになっているヤツがいます。菊地峻太朗です。昨日はドラフト5位・岡留英貴投手(亜大)が東都大学リーグ・国学院大戦に登板するということで、神宮球場にいました。
「ブルブル…。もう1週間くらい関東にいます。東京は朝から冷たい雨が降っていて寒いんです…。試合もやらないかもと思ったくらいで…」
菊地は16日にドラフト3位・桐敷拓馬投手(新潟医療福祉大)が栃木・白鷗大野球場で登板したのを取材に行って以来、ずっと関東にいます。「ブルブル…。もう一日いるかもしれません」という。頑張れよ。
菊地が取材した試合はできたけど、ナイターのヤクルト―広島は雨で中止になりました。ヤクルトの優勝マジックは「3」のまま。阪神の1軍本隊は、今季最後の遠征で広島入り。カープは自力こそないものの、クライマックスシリーズ進出の可能性が完全消滅しておらず、必死です。ですが、そのカープをたたかなければ、虎の逆転Vもありません。こんな時期なのに、消化試合とはほど遠い死闘が予想される2連戦。とにかく、勝つしかないでしょう。
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