映画「やがて海へと届く」のイメージ写真。左から岸井ゆきの、浜辺美波©2022映画「やがて海へと届く」製作委員会
ギャラリーページで見る女優、岸井ゆきの(29)が来春公開の映画「やがて海へと届く」(中川龍太郎監督)に主演することが21日、分かった。親友の死を受け入れられない主人公が悲しみを抱えながらも再生に向かう物語で、親友役には女優、浜辺美波(21)が決定。それぞれの世代を代表する実力派が、感動作で観客の涙を誘う。
■現実と幻想交錯 変幻自在の演技で魅了する若手実力派2人が親友同士の強い絆を繊細に表現する。
岸井の主演作「やがて海へと届く」は作家、彩瀬まる氏の同名小説が原作。突然消息を絶った親友・すみれの死を受け入れられない主人公・真奈が深い悲しみを胸に新たな一歩を踏み出そうとする物語だ。
すみれ役の浜辺とは今作が映画初共演。ドラマでは昨年の日本テレビ系「私たちはどうかしている」で共演し、俳優の横浜流星(25)を巡って恋のライバルを演じたが、今作では現実と幻想が交錯する世界観でいとおしい関係性を披露する。
■連ドラ2作品に映画 岸井は今年、TBS系「#家族募集します」など連ドラ2作品のほかに嵐・松本潤(38)の主演映画「99.9-刑事専門弁護士-THE MOVIE」(木村ひさし監督、12月30日公開)に出演するなど引っ張りだこ。
今作については「自分を満たしていた存在が力ずくで奪われたとき、自分は何を感じてどう喪失と向き合うのだろうと考えました」と役柄に自身を重ね、「胸が詰まるような思いの先で、息ができる場所を探す物語です」とアピールした。
■友情の切なさを 一方、映画「シン・仮面ライダー」(庵野秀明監督、2023年3月公開)のヒロインに抜てきされるなど活躍めざましい浜辺は、「どんなに親しく時間を共に過ごしていても人と人である限り、見えているのは側面でしかないことばかり」と友情の切なさを吐露。その上で「喪失を悲しみとしてだけ残さない作品」と映画に希望を見いだしていた。
◆世界注目の監督 メガホンを執る中川龍太郎監督(31)は2017年に開催された第39回モスクワ国際映画祭で「四月の永い夢」が国際映画批評家連盟賞を受賞するなど世界でも注目を集めている。今作については「岸井ゆきのさん演じる真奈と、浜辺美波さん演じるすみれの時間や空間を超えた『ラブストーリー』だと思っています。これまでにないタイプの愛の物語として、きっと新しい映画体験になるはずです」と説明した。
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